ガーデニング初心者が迷いがちな「土選び」。さまざまな土がホームセンター店頭に並んでいて、何をどう選んだら良いのか初心者だと難しいと思います。
そんな初心者にオススメの土は「培養土」です!!その特徴や注意点、選び方を解説します。
ガーデニングの土の基本
培養土ってどんな土なの?という話に入る前に、まずは土の基本を知っておきましょう。
家庭菜園やガーデニングに使われる土のことを「用土」といいます。その用土は「基本用土」「補助用土(改良用土)」で構成されており、ブレンドして使用するのが一般的です。ホームセンターバローで販売している中でも代表的なものをいくつか挙げながら解説すると
◆ 基本用土
用土のベースとなる土のことを指す。
(例)赤玉土・鹿沼土・真砂土・堆肥・ピートモスなど
◆ 補助用土(改良用土)
基本用土にブレンドし保水性や水はけ等、用土の土の性質をコントロールする役割を持つ。
(例)腐葉土・堆肥・ピートモス・パーライト・くんたん・パーミキュライトなど
この基本用土と補助用土をブレンドし、育てる植物の性質に合わせ「用土」を作ることが必要です。
培養土が初心者にオススメな理由
ここで培養土の登場です。
培養土とは特定の植物に合わせ、すでにブレンドされた状態の土のことです。様々な種類の土を購入し、特定の比率で混ぜ合わせたりする必要はありません。買ってきてそのまま使える土、それが培養土です。育てたい植物に合わせて専用の培養土(例えばバラを育てるなら「バラの土」)を使うことで初心者でも安心してガーデンニングを始めることができます。
培養土を使う際の注意点
培養土さえあれば大丈夫!とは言っても注意すべきポイントはいくつかあります。
◆ 肥料は必要!
土は問題なくても肥料は別です。植物に合わせて必要なタイミングで追肥(植物の育成の段階に合わせ、追加で与える肥料)を与える必要があります。
また、培養土の中には「元肥」(植え付けの際に事前に与える肥料)が初めから含まれているものもあります。含まれていない場合もありますので、商品のパッケージを確認しましょう。
肥料のやりすぎ、少なすぎは植物の育成がうまく行かない原因の一つですので、事前に計画に入れておきましょう。
◆ 専用の土を選ぼう
培養土であれば何でも良い、というわけではありません。培養土は「〇〇の土」と特定の植物に合わせて成分をバランスよく配合された状態で販売されています。バラなら「バラの土」、観葉植物なら「観葉植物の土」などその植物に最適な調整がなされた土を選ぶことが重要です。
培養土の水はけが悪い場合
培養土の水はけが悪くなる場合の理由として、以下のような理由が考えられます。
- 元の培養土の素材に水はけを良くするものが少なかった
- 使用しているうちに素材が分解され微塵(みじん:とても細かい土)が増えた
それぞれ解説します。
◆ 水はけを良くするものが入っていない
培養土の種類にもよりますが、保水性重視の培養土の場合は、水はけを良くする土の比率が少なく、結果水はけが悪くなってしまう場合があります。
それを防ぐためには「鉢底石」を使用することがおすすめです。鉢底石は石なのであまり水を吸わず、また大粒で隙間が大きいために水の抜けが良くなります。
また、「パーライト」のように水を吸わない素材を培養土に混ぜるのも有効です。
◆ 使用するうちに微塵が増えた
長く使用するうちに土の成分が変わってしまい、水はけが悪くなってしまったパターンです。育成途中よりも「再利用時」に起こりがちな問題のため、再利用時のやり方で説明します。
再利用方法
培養土は「再利用に向いていない」と言わていますが、主に理由は3つ考えられます。
- 物理性の悪化 … 微塵が増え、水が抜けにくくなる
- 化学性の悪化 … 土が酸性に寄ってしまう
- 生物性の悪化 … 病原菌・害虫の増殖
きちんと対処すればリサイクルできるので、それぞれ対処法を解説します。
◆ 物理性の悪化
前年度の土を再利用する際にトラブルの原因となるのが
- 前年度の根や雑草などのゴミ
- 成分が変化し、微塵となった土
前年度の根や雑草が原因で、新しい植物の成長が阻害される可能性がありますし、微塵が多ければ水はけが悪くなります。そこで、「2種類のふるい」を使って使える土、使えない土を選別するのが一般的なやり方です。
まず大きな目のふるいで「ふるいの上に残った大きなゴミ」を抜き、さらに小さな目の「ふるいを通り抜けた微塵」を捨てることで、使える土を選別することができます。
◆ 化学性の悪化
一度使った土を再利用するので、もともと植えてあった植物によってpHが酸性に寄っていたり、肥料が抜けていたり、逆に元の植物があまり使用しない成分は過剰になってしまうことがあります。
- pHは消石灰で調整する
- 肥料を追加する
- 現状の土の成分にあわせた植物を植える
など、土の状態に合わせ成分を調整することで再び使える土にすることができます。
◆ 生物性の悪化
開封直後の培養土では心配ありませんが、再利用となると土に病原菌や虫の卵が潜んでいる場合があります。この場合は
- 天日に干す
- ポリ袋などに詰め、温度を上げる
どちらかで不要な病原体や害虫の卵を死滅させましょう。天日干しの場合は1週間ほど、ポリ袋の場合は3日ほどが目安です。ただし、善玉菌も死滅するので、質の良い堆肥や腐葉土を追加すると良いでしょう。
また、同じ「科」の植物は成長に必要な成分や特徴が似ていることが多いため、同じ科の植物を植え続けると、土壌のバランスが崩れるだけでなく、病原菌や病害虫が繁殖しやすくなり、生育不良が起きやすい「連作障害」が起こりやすくなります。
例えば見た目は全く違っても「トマト・じゃがいも・ナス・ペチュニア」はすべて「ナス科」なので、続けて植えると連作障害が起きやすくなります。
土を再利用するにしても、同じ科のものは避けたほうが無難です。
アレンザ培養土の紹介
ホームセンターバローがオススメする「アレンザ培養土」の紹介です。
以上、培養土の紹介でした。植物に合わせた専用の培養土を使って、ぜひガーデニングを始めてみてください。