まずは知っておきたい 玉ねぎ基礎知識

玉ねぎ収穫

◆ 「早生」←読み方分かりますか?

玉ねぎの品種選びにも育成にも大きく影響してくるのが「成長速度の速さ」です。これが早い・遅いで品種の性質が大きく異なります。例えば、収穫時期も違えば出来る野菜の味も違いますし、貯蔵性にも大きく差が出ます。もちろん育成スケジュールも変わってきます。この差をあらかじめ理解した上でどの品種が自分に向いているか選ぶところから玉ねぎ作りはスタートです。

ちなみに、成長速度が速い順に 「早生→中生→晩生」となります。早生が成長速度が速く、晩生になるほど成長速度は遅くなります。
読み方は 早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて) です。

ここからはそれぞれの特徴・おすすめポイントを解説していきます。

◆ 早生(わせ)種 特徴・おすすめポイント

「新玉ねぎ」と呼ばれ、収穫時期が早いのが特徴。また、みずみずしい甘さがあり、サラダなどに向いています。ただし、貯蔵には向いていません。

玉ねぎの早生品種はその中でも大きく3つあり、超極早生・極早生・早生に分かれます。

抽苔の心配が少なく、早く収穫できる!


早生品種は、早くから玉が太るので抽苔(ちゅうだい)の心配が少なく、早く収穫(3-4月)できるメリットがあります。
※抽苔(ちゅうだい)....気温や日長などにより花茎(かけい:花をつけた茎)が伸びだすことを抽苔という。また、とうだちともいう。これが発生すると球が大きくなりにくくなる。

近年暖冬の影響で、中生・晩生品種は抽苔や分球が発生し、満足に収穫出来ていない現状があります。


中生・晩生と組み合わせて長〜く収穫できる!


中生・晩生品種と組み合わせると、春先から梅雨前まで(3-6月まで)長く収穫し続けることができます。貯蔵期間の長い中生・晩生品種を考えると、春先から翌年の3月頃まで長く玉ねぎが楽しめます。
⇒まず早生品種を収穫した後、中生・晩生品種を収穫できる!

また、貯蔵期間は短いのですが新玉ねぎは辛み・苦味が少なく、その美味しさは格別なので、人気が出てきています。

◆ 中生(なかて)晩生(おくて)種 特徴とポイント

収穫時期までが長いのですが、収穫量も多く貯蔵性も高いのが特徴です。味も早生に比べ濃厚な物が多い。

貯蔵期間が長い!


中生・晩生品種は、貯蔵期間が長いことが大きなメリットです。一番貯蔵期間が長い品種で、なんと最長9か月間保存ができます(6月収穫⇒翌年3月まで)。
※ただし、近年暖冬の影響で、この品種は抽苔や分球が発生し、満足に収穫できない現状が続いています。

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情報提供元:タキイ種苗

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