サツマイモには様々な品種があり、また新しい品種も続々登場しています。ホームセンターバローの園芸コーナーでもシーズンになると様々な品種が販売されます。それぞれ特徴がありますが、果たしてどれが一番美味しいのか…!?
その答えを出すべく「焼き芋」にして食べ比べてみました!
以下の記事の内容は上記↑動画より抜粋した物となります。
今回エントリーしたさつまいも
今回対決したサツマイモは左より「金時」「べにはるか」「シルクスイート」の3品種となります。それぞれ簡単に解説していきます。
● 金時
「鳴門金時」などに代表される、昔からおなじみのサツマイモの品種。みんな知っている焼き芋と言えばこの品種ですね。さまざま調理に向いている品種ですが、最近登場した他の品種と比べてどうなのか?!まだまだ通用するのか?が注目ポイントです。
● 紅はるか
2010年登場のさつまいも。以前話題になった「安納芋」より甘い!?と話題の品種です。品種名の「べにはるか」の「はるか」は「はるかにあまい」から名付けられているそう。自信たっぷりです。
はたしてどれくらい甘いのか?期待できそうですね。
● シルクスイート
最近スーパーでもよく見かけるようになってきたサツマイモです。こちらも比較的新しめの品種ですが、こちらの特徴は「シルクのように滑らかな」質感が特徴らしいのですが、シルクのように滑らかなサツマイモが全く想像できません。果たしてどんなお味なのか…!?
▼それぞれの品種に関して、以下のページでも少しだけ詳しく乗せています。▼
こだわりの石焼き方式
焼き芋は様々な作り方があります。
アウトドアで作るなら、焚き火の中にアルミホイルと新聞紙などに包んで放り込む「包み焼き」、お家で作るなら「炊飯器」や「レンジ」など。
その中でも今回は最もおいしく出来ると言われている、こだわりの「石焼き」方式で焼きます。
ピザも石窯で焼いた物が美味しくなるように、石焼きは「遠赤外線効果」があり、石焼きで「じっくり」焼くことで最も美味しくなるとのこと。少し手間ですが、今回はアウトドア(と言っても庭ですが…)で「石焼き芋」にチャレンジしてみます!
使用した機材
- キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナーコンロ
- ホーロー土鍋
- 玉砂利
- 厚手の手袋
今回はこだわりの石焼き方式セットです。
細かい火力調製をやりたかったのでガスバーナーを使用しました。もちろんアウトドアなら焚き火などを使用しても構いません。
また、石焼きの石を敷くためにホーローの土鍋を使用しました。こちらもダッチオーブンや厚手の鍋で代用可能です。
また、玉砂利ですがこちらはホームセンターの園芸コーナーで売っていますが、今回はホーロー土鍋と玉砂利がセットになった「ホーロー石焼き芋器」を使用しました。
(ホームセンターバローでも秋口に販売している商品です。)
焚き火の時に使うような厚手の手袋があると便利です。無ければ鍋つかみやタオルでも代用できますが、土鍋はかなり熱くなるので気をつけましょう。
石焼き芋の作り方
まず始めに「玉砂利」をしっかり水洗いします。この玉砂利の上にサツマイモをそのまま乗っけるので、触れても問題ないくらいにキレイに洗っておきます。
ついでにサツマイモも洗っておきましょう。
土鍋に玉砂利を敷き詰め、ガスバーナーにセットします。「中火」で火をつけ、水洗いした分の水気を飛ばしましょう。
水気も飛び、鍋もしっかり温まったらサツマイモを玉砂利の上に置きます。サツマイモ同士がくっつなかないように置きましょう。火はずっと中火のままです。
土鍋のフタを閉め、15分間温めます。
15分経過したら、サツマイモをひっくり返しまた15分温めます。温度が足りていないと美味しく焼き上がらないので、石が熱々になっているかどうか確認しましょう。大体70℃くらいが目安だと言われています。
(焼き芋の良い香りがしていれば火は通っている証拠です)
ひっくり返して15分経過したら、火を止めて予熱で15分さらに加熱します。
さらに15分経過し、フタを開け竹ぐしや箸でサツマイモを軽く刺し「スッ」と通れば、焼き上がりです。(中まで火が通っている証拠です。)もし竹ぐしや箸がつっかえるようなら、加熱が足りていないので火を強めて通るようになるまで加熱しましょう。
もう焼き芋の、めちゃくちゃ良い香りが漂ってきます…早速食べ比べたいと思います。
食べ比べ
ここからは食べ比べてお味をレビューしていきます。
● 金時
最初はおなじみ、金時から。
割ってみると、安心のホクホクした中身が見えてきます。
一口食べると、みんな知ってるあの味です。
ホクホクしてるので水分欲しくなるかな、と思ってましたが意外と水分あるんですね…水分補給すること無く、完食してしまいしました。程よく甘く食べやすいですね。
後で調べてみると、糖度は13度くらい。大体スイカと同じくらいの甘さです。甘いわけだ…
【星評価】
甘さ ★★★
しっとり ★★
ほくほく ★★★★★
特徴を一言で表すと…
ザ・焼き芋!
ホックホク!
こんな感じでしょうか。
● 紅はるか
次は期待の紅はるかを食べてみます。
割ってみました。外側はトロトロ、中はホクホクといった感じですね。
食べてみると、たしかに甘い!!
外側のトロトロ部分は確かに甘い!ですが事前に「糖度40度」と聞いていたので「どぎつい甘さ」なのかと思いきや、割とあっさりとした甘さです。そして、意外と繊維が残っており、そのためか「ホクホク感」も適度にあります。
しっかり甘くてホクホク感もある、まるで焼き芋のために生まれてきたかのような品種ですね。
【星評価】
甘さ ★★★★★
しっとり ★★★
ほくほく ★★★
特徴を一言で表すと…
超絶甘い!
ホクホクとしっとりのバランスタイプ!
期待通りの甘さですね。
● シルクスイート
最後にあまり予測できていないシルクスイートです。
割ってみました。わかりますか、このみずみずしさ。皮がテカっているのは、中の「蜜」が加熱中にもれ出している分です。玉砂利にも結構付いているので、アルミホイルとか敷いた方が良いかもしれませんね。
食べてみると、「フルーツみたいな甘さ」!
くどくない、するっとした上品な甘さです。いくらでも食べれそう。
食べてみて「シルクみたいな」食感という例えがよく分かりました。調べると糖度8〜9度らしいのですが、体感的に金時よりは甘い感じがしました。数値以上に甘く感じる、ってことでしょうか。
しっとり感が強いので、かぶりつくよりもスプーンやフォークですくって食べた方が食べやすかったです。そういう意味でもフルーツっぽい。
【星評価】
甘さ ★★★★
しっとり ★★★★★
ほくほく ★
特徴を一言で表すと…
上品で滑らかな甘さと食感。
これはもはやスイーツだ。
焼き芋の概念がくつがえるような、そんなお味なのでぜひ一度試してみて下さい。
逆にホクホク感は全くないので、焼き芋感を期待して食べると裏切られるので気をつけて下さい。
まとめ
金時 | べにはるか | シルクスイート | |
---|---|---|---|
甘さ |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
しっとり |
★★ | ★★★ | ★★★★★ |
ほくほく |
★★★★★ | ★★★ | ★ |
繊維量 |
★★★ | ★ | ★★ |
食感 |
ホクホクの 安定感 |
取っても甘くて しっとりホクホク |
ほんとに滑らか もはやスイーツ |
※表は今回の焼き芋実験の結果で、しかも主観です。個人の味の好みやサツマイモの生育状態や熟成期間などで異なる場合があります。
サツマイモはそれぞれの品種に個性が、甲乙付けがたい結果となりました。
いかにも焼き芋、の金時も安定の美味しさです。甘〜くてホックホクの紅はるかもおすすめ。もはやスイーツとしか言い様がないシルクスイーツも絶品です。
ホームセンターバローでは様々な品種を取り扱っているので、ぜひ試してみたい品種を育ててみてください。
余談ですが、今回初めて「石焼き方式」を試してみましたが、とても美味しく出来ました。後日、炊飯器でも同様にシルクスイートの焼き芋を作ってみましたが、石焼き方式が圧倒的に美味しく出来ました。
アウトドアで作る際に、ぜひチャレンジしてみて下さい。
【どのサツマイモが一番美味しいのか】石焼き芋対決【3大品種】
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