メロンの歴史
いまのような甘いフルーツになったのはルネサンスの頃のフランスが始まりで、以降高級フルーツとしての道を歩むことになります。
メロンの種類
品種が多いため種類の分け方はいくつかありますが、外見上の大きな特長として「ネット」(皮の白い網目)があるかないか・肉の色が赤いか青いか、が大きな分かれ目になります。一般的にネット系メロンは繊細な甘さも持つ高級品種が多い反面、栽培が難しく、温室栽培がほとんどです。ノーネット系は育てやすいのが特徴ですが、プリンスメロンをはじめとした品種改良が近年進んでおり、メロン初挑戦の方はこちらを選ぶのがおすすめです。
1. ネット系青肉メロン
■ 世界のメロンの最高峰
明治時代にイギリスから伝わってきたアールス種。ここから様々な品種が生まれます。見た目も美しく、糖度も非常に高いのが特徴です。栽培が難しく、特別な温室で管理されており、家庭菜園ではまず栽培できません。
■ ネット系のお手軽メロン
アールス系品種とノーネット系の品種を掛け合わせ、アールス系の味わいを残しつつ、ノーネット系の育てやすさも持ち合わせた品種。病気に強く、ネット系にしては作りやすいのが大きな特徴です。最近はこういったネット系でも作りやすい品種が増えてきています。
2. ネット系赤色メロン
■ 説明不要の最高級品種
ご存じ夕張産の赤色メロンで、これもアールス系と他の赤色系メロンを掛け合わせたもの。夕張産の中でも厳しい試験に合格したもののみ「夕張メロン」と名乗れるそう。以前初競りで2玉300万円の値がついたこともあるほどの最高級品。これもご家庭で栽培はまず無理でしょう。
3. ノーネット系メロン
■ コスパ最高の日本産メロン
ネット系とノーネット系を掛け合わせた品種で、ネット系の甘みとノーネット系の育てやすさを持つ品種で、そのコストパフォーマンスの高さが人気の品種です。このメロンが登場するまではメロンは庶民の食べ物ではなかったそうです。メロンの中では比較的育てやすいので家庭菜園でも人気の品種です。
■ ウリとメロンの中間
西洋メロンと日本古来のウリを掛け合わせたもの。多くの品種があり、ウリの食感とメロンの味を合わせ持つのが特徴です。育てやすい物が多く、小ぶりなのでプランター栽培にもおすすめです。
4. そのほかメロンの仲間
■ 初心者ならコレ!
一言でミニメロンと言ってもネット系・ノーネット系、色々な品種がありひとくくりには出来ませんが、サイズが小さいため育てやすい物が多く、プランターでの栽培にピッタリだと言えます。比較的育てやすい品種が多いので、メロン初心者はこの苗を買うところからスタートすることをおすすめします。
■ よみがえる日本古来の味
日本で古くから栽培されてきたメロンの仲間で、メロンが登場するまで食べられていた品種です。サッパリした味でメロンとはまた違った味わいが楽しめます。ネット系の品種よりは育てるのは簡単でプランターでも栽培可能です。
マスクメロンって?
マスクメロンとは特定の品種を指す言葉ではなく、Musk(じゃこう)のように強い香りをもつメロンの総称です。一般的にアールス系のメロンや夕張メロンのように高級メロンの代名詞として使われることが多い。
バローで販売中!おすすめメロン品種
以下はホームセンターバローで取り扱っている品種の一部です。
※2021年3月現在の品種です。品切れの場合もございますのであらかじめご了承下さい。
究極の甘さ、ここにあり!
メロン キューピット
摘芯、整枝などの手間をかけなくてもおいしいメロンができます。果皮表面が黄色くなってきたら収穫適期のサインです。
親づるを摘芯して子づる3~4本を伸ばしていくとさらに甘い実が採れます。放っておくとどんどん結実するので、なりすぎる時は摘果しましょう。上手にできれば糖度20度以上も狙えます。
高級メロンに負けない芳醇な甘さ!
マクワウリ 金太郎
甘~い香りがとても芳醇で、糖度も高級メロンに負けないほどになります。食後のデザートや3時のおやつなどに最適!
親づるを摘芯して子づる3~4本伸ばしていきます。1つるに3個ほど着果させるようにし ましょう。なりすぎる場合は摘果します。芳醇な甘さと香りを楽しんでください。
病害虫について
メロンはスイカ同様に、特に病気にかかりやすい作物で症状は多岐にわたります。湿気に弱い性質があるのでその原因の多くは過湿状態による土壌からの病害がほとんどです。特に梅雨時期が病気の元になっていることが多いので注意しましょう。また接ぎ木苗なら病気に強く、ある程度予防することが出来ます。また、肥料の与えすぎも病害虫の元になります。
■べと病
葉に黄褐色の斑点ができ、最終的に破れてしまう病気です。露地栽培の場合に良く発生します。カビの一種なので水はけを良くすることが一番の対策ですが、薬剤での対策も可能です。
■つる枯れ病
つる枯れ病は葉に病斑が出来き枯れていく病気です。梅雨明け時期に水はけが悪いことで発生するので、水はけを良くすることが一番の対策ですが、早期発見なら薬剤での対策が可能です。
■つる割れ病
つる割れ病は日中は茎葉が萎れてしまうようになり、しだいに枯れていってしまう病気。原因は主に連作による障害なので、キュウリなど同じウリ科の連作は避けることです。
■うどんこ病
葉の表面に白いうどん粉のようなカビが出てくる症状。露地栽培で乾燥気味の状態、葉茎が密集状態にあるとおこりやすくなります。木酢液などで予防することが出来ますが、発生の際は薬剤か除去することになります。
■アブラムシ
発生すると大量に繁殖し植物が弱ると同時に病気にかかりやすくなります。どんどん増えていくので、みつけたら薬剤などで即駆除しましょう。また、予防のために肥料をやりすぎないこと、水分を十分に与え乾きすぎないことがポイントです。
■ハダニ
葉の裏側に寄生し、樹液を吸うためその部分が白くなってしまい、放っておくと株が枯れてしまいます。こちらもどんどん増えていきますが、非常に小さいので捕まえるのは難しいと思います。見つけたら薬剤などで即駆除しましょう。
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