クーラーボックス保冷力対決【ハードかソフトか!?】

クーラーボックスは暑い季節のレジャー・アウトドアには必需品とも言える存在です。

クーラーボックスには大きく分けてハードタイプとソフトタイプありますが、保冷力は一体どれほど差が出るのか?またソフトタイプでも最強の「ロゴス氷点下クーラー」は一体どれほどの保冷力なのか?という気になる違いをアウトドアのプロ・スタッフのコバヤシさんに検証してもらいました!

クーラーボックス選びの参考にして下さい。

※今回の検証結果はあくまで一例です。検証する条件が異なれば結果も変わってくる可能性はあります。


↑動画でまとめたものはこちら↑

小林さん

今回の解説担当スタッフ : コバヤシさん

ホームセンターバロー初のアウトドアワールド店舗、浜松浜北店のアウトドア売り場の担当を経験後、2021年10月オープンしたアウトドア専門店CAMP LINKのスタッフに抜擢されるほど仕事・趣味共にアウトドア一色。最近はブッシュクラフトにハマってる。

保有資格はアウトドア検定2級のほか、自転車安全整備士・自転車技士など幅広くカバー。

いよいよオープン!
アウトドア専門店CAMP LINK
▼詳しい情報は公式ホームページから▼

ソフトタイプとハードタイプの違い

クーラーボックス各種

クーラーボックスは大きく分けて「ソフトタイプ」「ハードタイプ」の2種類があります。まずはクーラーボックスのタイプ別の違いについて、ざっくり解説すると

ソフトタイプ
ソフトタイプのクーラーボックスは柔らかい素材で出来ており、折りたたみ可能でコンパクトに収納することが出来ます。その特性を活かし、買い物の際にバッグ代わりとして使うことも出来ます。反面、断熱材が薄くなりがちでハードタイプと比べると保冷力に劣る場合がほとんどです。

ハードタイプ
断熱材がしっかり入っており、その分ソフトタイプと比べ保冷力が高い物が多いです。ただし折りたたむことが出来ないため、スペースをとってしまいがち。

それぞれ用途やキャンプの日数によって使い分けるのが基本となりますが、どれくらい違いが出るものなのか検証していきます。


今回検証するクーラーボックス

今回対決することになったクーラーボックスたちは以下の3つとなります。

◆ LOGOS ハイパー氷点下クーラー

ロゴス氷点下クーラー

銀色に輝くボディがまぶしいクーラーボックスです。ソフトタイプのクーラーボックスの中でも最強と名高い。その分お値段もハイパーですが、果たしてハードタイプにどこまで肉薄することが出来るかが注目ポイントです。

◆ スタンレー クーラーボックス

スタンレークーラーボックス

ただ誰かが持っていたというだけで一般的なハードクーラー代表となってしまった、まさに通りがかりのクーラーボックス。スタンレーと言えば堅牢さに定評があり、また、無骨なデザインもアウトドアにピッタリの人気のモデルです。

◆ サーモス ソフトクーラー

サーモスソフトクーラー

一般的なソフトクーラー代表としてサーモスさんに登場していただきました。サーモスと言えば魔法瓶やタンブラーでの断熱技術が有名でそのイメージを持たれてる方も多いと思います。ソフトクーラーでも比較的評価が高いモデルとなります。


保冷力の検証方法

保冷剤は入れておく

それぞれのクーラーボックスにはあらかじめ底に保冷剤を入れておきます。

そのクーラーボックス内に氷を入れたシェラカップを入れ、その氷の溶け具合を一時間おきに見ていきます。

また、温度計も保冷剤・氷に直接触れない位置に設置し、庫内の温度を計測します。


撮影地は高原(岐阜の白川郷)ではありますが、まだ8月の半ば。保冷剤一個だけというクーラーボックスにはかなり過酷な環境での検証と言えます。

使用した保冷剤

ちなみに使用した保冷剤は「ガツンとこおるくん」。とってもコスパが良い保冷剤でオススメです。保冷剤自体の対決はこちらの記事で行っています。

↓ちなみにコチラは保冷剤でも最強と名高いロゴスの氷点下パックです。


はじめの状態の温度

初期状態の温度

氷をセットした直後の温度です。すでに庫内温度の下がり方に差が出来ており、温度が違います。

  • LOGOSハイパー氷点下クーラー…14.5℃
  • スタンレー ハードクーラー… 19.5℃
  • サーモス ソフトクーラー…22.4℃
  • 外気温…28.0℃

一時間後

1時間後

それぞれの温度は

  • LOGOSハイパー氷点下クーラー…10.9℃
  • スタンレー ハードクーラー… 12.9℃
  • サーモス ソフトクーラー…17.1℃
  • 外気温…26.9℃

初期状態より温度が下がり落ちついてますが、冷えかたに大きく差が出来ています。

氷の状態をチェックすると、LOGOSハイパー氷点下クーラー・スタンレー ハードクーラーはほんの少しとけたかな、という感じ。
サーモス ソフトクーラーは氷の形は留めてはいるものの、少しとけて水っぽくなっているのは否めません。


二時間後

二時間後の状態

スタートから二時間たち、それぞれの温度は

  • LOGOSハイパー氷点下クーラー…11.7℃
  • スタンレー ハードクーラー… 13.8℃
  • サーモス ソフトクーラー…18.5℃
  • 外気温…27.7℃

それぞれ1℃前後上がっていますね。


三時間後-最終結果

3時間後

三時間が経ちました。これが最終の結果となります。

  • LOGOSハイパー氷点下クーラー…13.5℃
  • スタンレー ハードクーラー… 17.1℃
  • サーモス ソフトクーラー…20.1℃
  • 外気温…26.1℃

続けて中の氷の状態を見ていくと

3時間後の中の氷の状態
  • LOGOSハイパー氷点下クーラー…氷の形は留めています
  • スタンレー ハードクーラー… 氷の形は留めているものの、半分くらいとけています
  • サーモス ソフトクーラー…大きい氷がかろうじて残っている

と言う結果になりました。最終的な温度と氷の状態で順位を付けると

  1. LOGOSハイパー氷点下クーラー
  2. スタンレー ハードクーラー
  3. サーモス ソフトクーラー

狙っていたわけではありませんが、値段が高い順に保冷力が高い、という結果になりました。

ロゴスはソフトタイプにも関わらず一般的なハードタイプより冷えるという、まさに最強の名にふさわしい冷えっぷりでした!これには正直驚きました!


保冷力の差が出る要因は

小林さんがまとめてるシーン
小林さん

(コバヤシ)
ロゴスとスタンレーの差は、おそらく「上部の断熱材の厚み」に起因していると考えられます。スタンレーのクーラーボックスの上部にはへこみがあり、その部分は断熱材が薄くなっているため、この差に繋がったのではないでしょうか。

また、実際暑い時期にクーラーボックスを使用する場合には、保冷剤を「上下に設置し中身をサンドする」使用法がオススメだそうです。このやり方なら保冷力がアップし、今回のような差も出にくいと思います。

メリット・デメリットを理解した上で用途に合ったクーラーボックスを選びましょう。

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