最強の保冷剤決定戦!!

保冷剤はクーラーボックスと共に夏のキャンプ・アウトドアの必需品です。ホームセンターバローでも様々なサイズ・タイプの保冷剤を用意していますが、形は同じなのに価格帯は様々です。結局どれくらい冷えるの?どれくらい持つ物なの?という事で実際に試してみました。

保冷剤選びの参考にしてみて下さい!


↑動画でまとめたものはこちら↑

今回比較した保冷剤たち

保冷剤4選手

今回はホームセンターバローの店頭にあった大体1,000g前後の商品の中で代表的な物を4つ集めてきました。

ASTAGE(アステージ) ASTAGE(アステージ) ASTAGE(アステージ) LOGOS(ロゴス)
商品名 クールインパック
(ソフト)CS-500
クールインパック
(ハード)1000
ガツンとこおる
くん1000
ロゴス-16℃
氷点下パック
タイプ ソフトタイプ ハードタイプ ハードタイプ ハードタイプ
容量 500g 1000g 1000g 900g
価格 ¥330(税込) ¥489(税込) ¥916(税込) ¥1081(税込)

※いずれも2021年7月現在の浜松浜北店での価格となります。

冷やす条件

計測する条件としては以下の通りに行いました。

    • クーラーボックスはソフトタイプ(13L)の物を使用
    • ペットボトルは500mlを10本
    • ペットボトルはあらかじめ冷蔵庫で冷やしておく(10℃前後)
    • 保冷剤は-20℃冷凍庫で48時間冷やしておく
    • 上記の画像のような保冷剤・ペットボトルの配置
    温度計の位置

    クーラーボックス内で温度を計測する場所は以下の通り

    • 保冷剤に直接触れない場所
    • 保冷剤に隣接するペットボトルに付けた状態

    場所は、自宅のベランダに外に出した状態で計測しています。日中の気温はいずれも30℃を超える炎天下、ソフトタイプのクーラーボックスとかなりハードな条件で計測しています。

    • 保冷剤をセットした状態で10分放置し計測スタート
    • 9:00より1時間おきに計測

    2日に分けて計測したため日中の気温の条件は少し異なりますが、それ以外はおおむね同じ条件で勝負できるようそろえています。


    クールインパック対決

    クールインパック2種

    はじめに「クールインパック」2種で対決しました。

    どちらも価格ラインとしては安価な部類に入ります。ソフトタイプは500gの容量なので、1000gのハードタイプと比較するために2個使用しました。

    素人考えではハードタイプがどう考えても有利だろって思いますが、コスト的にはソフトタイプ2個の方がお高くなります

    計測模様

    スタート時のようす。左がソフトタイプ2個、右がハードタイプです。

    炎天下

    13:00を過ぎると直射日光が当たるというかなりの悪条件での計測。この時点で33℃という炎天下でした。

    ◆ クールインパック結果発表!

    どうでしょうか。思ったよりもずっと僅差で推移している印象です。

    序盤はハードタイプが優勢でしたが後半はソフトタイプが健闘しており、14:00の段階からは逆転しています。容量あわせのためにソフトタイプは2個使用したため、コスト的にも妥当な結果だと言えなくはないですね。


    ガツンとこおるくん VS ロゴス氷点下パック

    注目の一戦

    こちら注目の一戦です。

    どちらの商品も同じハードタイプのクールインパック1000と比較すると倍くらいの価格帯の商品です。そのお値段のヒミツはパッケージを見るとわかります。

    ガツンとこおるくんパッケージ

    ガツンとこおるくんのパッケージです。

    「-15℃」「急冷タイプ」「急速に冷やすことができます」など頼もしい文字が並んでいます。

    ロゴス氷点下パック

    一方、ロゴス氷点下パックのパッケージ。なんと保冷力が8倍ですって!お値段2倍でも納得の数値。これは期待できそう。ただし容量が900gのため、その点が他の保冷剤より不利な点ではあります。

    ちょいでかい

    ガツンとこおるくんは他の保冷剤よりも少し大きめだったため、レイアウトを少し変更してのスタートです。

    ◆ 冷えるタイプ2種の結果発表!

    日中の気温はクールインパック対決の日と大差なし、という対決には好条件な気温でした。

    クールインパックと違い、両者一瞬は大きく冷やすことが出来ています。

    うそだろロゴス

    ただ持続力に乏しく溶けるのが早いみたいで、両者ともに途中から温度の上昇も激しくなります。特にロゴス氷点下パック、開始2時間で大きく温度上昇しています。一番高いのにそれでいいのか!-16℃はウソなのか!?と思っていましたが、色々調べた結果こんな情報が。

    ◆ 高い保冷力の反面、凍りにくいロゴス

    凍らないんじゃん

    「ロゴス 保冷剤」で検索したらこんな表示が。やっぱりみんな困ってるのね…ロゴスの氷点下パックは保冷力が高い反面、完全に凍らせるのも大変みたいで、うまく凍らなかった場合、今回のような結果になるそうです。

    こちらのパッケージに「冷凍庫に48時間」と書いてあったので、他のも48時間凍らせましたが確かにこの保冷剤のみ液体部分が残っていた気がします。

    うまく凍らせるポイントとして

    • 冷凍庫は-20℃以下の設定で
    • 48時間といわず、4日〜1週間推奨
    • 冷凍時は保冷剤の上下に物を置かない(せめて上下どちらかでも)

    このあたりがうまく凍らせるポイントとのこと。というわけでまるまる4日間凍らせて再チャレンジしました。


    ロゴス-16℃氷点下パックー再チャレンジ結果

    ギンギンに冷えてやがるぜ

    96時間、-20℃の冷凍庫に上に何も置かず、冷凍したロゴス-16℃氷点下パックで再チャレンジしました。今までと明らかに違って今回はキンキンに冷えてやがるぜ!

    計測した日はスタート時で30℃を超えており、日中最高気温が36℃こえるというとんでもない炎天下という悪条件。にもかかわらず、スタート時から冷える冷える!14:00以降はさすがに炎天下に負け、さすがに失速してきましたが、炎天下にもかかわらず13:00まで10℃を切る健闘を見せてくれました。


    保冷剤対決-結果まとめ

    4種の温度の遷移をまとめていました。(それぞれ外の気温が違うため、比較するのは少し乱暴ですが…)

    それぞれ特徴をまとめると、

    • クールインパック(ソフト)…小回りがきくので他の補助にどうぞ。
    • クールインパック(ハード)…コスパは良好。持ちは心許ないのでソフトタイプなど補助をつけるかデイキャンプで使用するなど。
    • ガツンとこおるくん…保冷力は高いものの、保持力が心許ないのでソフトタイプなどの補助が欲しい。
    • ロゴス-16℃氷点下パック…文句なしの保冷力と保持力。ただし完全冷凍状態にするまでがとっても大変。

    以上、保冷剤対決でした。

    保冷剤ごとの特徴を理解して、用途に合った保冷剤を選びましょう。サイズは今回1,000g前後の物を使用しましたが、これより大きいサイズも小さいサイズもそろえています。

    なお、ロゴスには凍らせる難易度が低めの「倍速凍結」タイプもあるので、自信がない方はこちらを選んでも良いかもしれません。


    ご不明点はお気軽に店舗にて店員までおたずね下さい。

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