オープンタープ設営方法
キャンプではテントとセットで使いたい「タープ」。
人気の「オープンタープ」は一人で立てるのは難しそう…ということでお店でもよく聞かれる立て方を解説します。
慣れれば一人でも設営可能なので、ぜひお試しください!
また「タープを張る方角」「風が強いときの対処法」「ロープのつまずき対策」なども解説します!
このページの内容
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今回の解説担当スタッフ : コバヤシさん
ホームセンターバロー初のアウトドアワールド店舗、浜松浜北店のアウトドア売り場の担当を経験後、2021年10月にオープンしたアウトドア専門店CAMP LINKのスタッフに抜擢。
ここ最近はタープ泊派になりつつある。
タープの種類
大体キャンプで使われているのは、「四つ脚のタープ」と「オープンタープ」です。
「四つ脚タープ」は運動会などでよく見かける四本脚タイプのもので、「ワンタッチタープ」とも言います。ホームセンターでもよく売られています。
それに比べ「オープンタープ」は、ポール2本とロープのテンションをかけて張るタイプです。
■「テンションをかける」とは
ポールを立てるとき、倒れないようにロープをピンと張ることを「テンションをかける」と言います。ロープをたるませないことでしっかりポールが固定されます。
必要なもの
タープ設営には以下のものを準備します。(※タープによってはペグやポールが付属していない場合もあるので、購入前に付属品を確認しておきましょう。)
❶タープ本体
❷ロープ
❸ペグ
❹ペグハンマー
❺ポール(2本)
ペグは30cmのものだとタープ用としては少し短いので、40cm以上のものが安定するのでおすすめです。
設営手順
◆メインのポールの打ち方
※ロープはすでにタープに取り付けた状態です。
袋からタープを出し、縦半分に折りたたみます。
ポールを使って、メインのペグの打ち込む位置を決めます。
前側は長いポール、後ろ側は短いポールを使います。
まず後ろ側から。
タープの折り目の直線上にポールを寝かせます。
寝かしたポールを一度立ち上げます。
地面についたポールの下の位置はずらさないようにしましょう。
次は、タープの折り目の延長線上と直角になるようにポールを寝かせます。
寝かせたポールの先端にペグを打っていきます。
ロープが引っ張られる方向とは反対の方向に45°で打ち込むと、ペグ自体も頑丈になり抜けにくくなります。
反対側も同じようにポールを倒し、ペグを打ち込みます。
上から見たときにこのようになっていればOKです。前側のペグも同様の手順で2箇所打ち込みます。
◆ポールの立ち上げ方
まずは後ろ側のポールから立ちあげていきます。
ポールを立ち上げる前に、ポールとタープを結ぶ必要があります。
タープには大体、グロメットという金具がついているので、その穴にポールの先端を通します。
ポールによっては留めの玉がついているので、これでポールとタープを挟んでおくと、抜けにくくなりタープが倒れるのを防いでくれます。
留めの玉が付いていない場合は、単品でも売っているので入手することは可能です。
ロープをペグに引っ掛けていきます。
自在金具を使いながらペグまで届くようにロープの長さを調整します。
ロープをペグに引っ掛けて、
腰の高さくらいまで伸びるくらいロープのゆとりを持たせます。
もう一本のペグにも同じようにゆとりを持たせながらロープを引っ掛けましょう。
後ろ側が終わったら前側も同様にペグまでロープを伸ばします。
あとはポールを立ち上げるだけです。
すでにロープは張りがある状態なので、ロープがペグから外れないように意識しながらポールを立てていきます。
反対側も同じように立ち上げます。
ポールを立ち上げたときにロープの張りが弱いと感じたら、自在金具でテンションをかけて調整しましょう。
ちゃんとテンションがかかると、タープの上部分がたるんでいたのがピンと真っ直ぐになり風にも強い安定する状態になります!
◆サイドのペグを打ち込むポイント
サイドのペグを打つ時の注意点は、後ろに引っ張りすぎたり、逆側に引っ張ってしまうとタープにしわができてしまいます。
ポイントは、ペグを打つ前にたるみがない場所をロープを引っ張りながら探すことです。
たるみが出ない箇所を探してペグ打ちすることで、綺麗にタープを張ることができます。
よく聞かれる質問
Q.どういう向き(方角)でタープを立てたらいいの?
(コバヤシ)
方角を意識してみてください。タープは遮光目的で使われるものです。東から太陽が昇って西へ沈んでいくので、長いポールを北側・短いポールを南側にすると、一日中タープの下が日陰になりやすいです。
Q.強い風が吹く時はどうすればいいの?
(コバヤシ)
タープの高さを全体的に低くしましょう。アジャスター付きのポールなら長さを調節し、継ぎ足しのポールなら一本抜くなどして低くすることで、風の抵抗を防げます。
極端な話、台風並みの強風が吹いたら、ポールを抜いて出来る限りロープにテンションをかけた状態で伏せておくと、風で破れる可能性は少なくなります。(雨には濡れてしまいます)
Q.ロープに足をひっかけて転んじゃう…
(コバヤシ)
「ペグマーカー」という発光する蓄光式のマーカーをつけたり、「蓄光自在」を使ったり、「ロープに小さいランタンを吊す」などの対策があります!
あとは、ペグを出来る限り一列に打っておけば、ロープの場所もわかり易くなるので引っかかりにくくなると思います。
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